2012年3月の一覧

今日も打ち合わせ1件だけでかなりヒマだったのですが

ヒマに任せて読んだ『城を噛ませた男』が激しく面白かった。

こんな商売してるのに文芸の世界には全く疎くて

時代小説は店頭でパラ見して気になったのを適当に購入するレベルなんですが

それでもこれの凄さは十分に理解できた。

異様にリアリティーのある鯨捕りとか石合戦のディテール。

立ちまくったキャラクター。

司馬遼太郎の『功名が辻』とかにも匹敵する世渡りに関する悲喜こもごものドラマ。

サクサク読める適度にライトな文体(ペラい読者なのでこの要素すごく重要)。

本格的な戦国時代劇なのに表紙に英文をデカでかとあしらった装丁も素晴らしかった。

小説編集とかそっちの方には全く縁がなくて、

作者の方が新人さんなのかベテランの方なのか全然分からないんですが、

自分の知らない面白いものってまだまだ世の中にあるモンなんだなあ、

と思い知らされました。

 

……と、ここまで書いて気付いたんですが

作者の伊東さんって方が漫画でいうところの尾田さんとか留美子先生みたいな人だったら

俺、サイコーにマヌケですよね。

今さら「ワンピースって知ってるか?」って田舎のお爺ちゃんに言われて微妙になる感じ。

そうでない事を祈ってます。

今日は、昼間に打ち合わせ1件、会議1件あっただけで

校了も持ち込みもなく暇な一日でした。

この後19時と23時から作家さんのネーム拝見するまで引き続きヒマです。

 

空いた時間は編集部で購読してるエロ漫画誌をずらっと並べて

「これは」という作品に付箋をつけていく作業をやってたんですが、

今日読んだ雑誌はどれも非常に“実用的”な内容で、

一般向けで声かけていいもんかどうか迷うものばかりでした。

あの業界、下手なメジャー誌なんか比べ物になんないくらい

画力の水準は高いんですけどねー。

多少なりともドラマとかキャラが入ってないと

一般向けでオファーしていいかどうかは判断できないですよね。

コマの割り方とか構成は一般誌と文法が全然違いますので

(圧縮と解放の解放にあたるコマがほとんどない、など)

判断の基準になりませんし。

 

もちろん、こちらがイケると思ってオファー出しても

「エロ以外描きたくない、一般誌のオファーなんてクソ喰らえだ!!

ファック!!(エロ漫画だけに)」

という作家さんも結構いらっしゃいますし

一筋縄ではいかないんですけどね。

ただ、たまーに全ての交渉が上手く行くと、

そこらの新人さんなんか比べ物にならないくらい

レベルが高い上にプロ根性まで完備されてる作家さんが

いきなり補強リストに入ってきたりするので

「してやったり」感が半端ないのです。

『成人向けで既に実力をつけてるけど一般誌で読切やコミカライズもやってて

エロ以外にも色気がありそうな20代の作家さん』が理想なので、

そういう方はぜひご一報ください(←結局他人任せ)。

 

以上、人間は本当にヒマだと書かなくてもいいブログを

だらだら書いてしまうというお話でした。

そろそろ打ち合わせの時間なので出かけます。

 

 

毎月第一&第三金曜日はモバMANの定期更新日です。

『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』『EROSサバイバル』『ヒメゴト』の三巨頭を始めとする人気連載陣や

万乗大智先生が新境地に挑んだ『ツ・カ・イ・ス・テ・少・女』、

連載再開の『モーターガール』など、盛りだくさんです。

ぜひご覧ください。

 

今日は、会社で会議のあと、西条真二先生の読切原稿が上がったので

いただきに行ってました。

タイトルは『ゾンビvsけいおん部』

けいおん部に所属する4人組

内田裕子(ウチダユウコ)

岩間玲(ガンマレイ)

宍戸菱泰子(シドビシヤスコ)

四紋神子(シモンジンコ)が、

突如発生したゾンビ軍団と戦うスプラッターエロホラーです。

武器はもちろんエレキギターによる殴打。

掲載日は他の企画との兼ね合いもあるのでこれから決めますが、

しっかりと入稿させていただきたいと思います。

 

ゾンビvsけいおん部.jpg

↑6時間ほど前に上がったばっかり、

文字通りとれとれピチピチの原稿です。

 

こないだ掲載した『拷問少女』が非エロジャンルとしては

かなりダウンロード好調だったので

大好きなB級映画調漫画を大手を振ってやれて嬉しいです。

突破口を作ってくれた麻生君とD.P先生に感謝。

こちらの提案したコンセプトを一緒に面白がってくれて

原稿を出して下さった諸先生方にも感謝。

もちろん、エロ以外のジャンルも面白がってくださった読者の皆様に一番感謝です。

「あの先生にこんなモン描かせやがって、このクソ編集が!!」というお叱りが怖いですが

コンセプトをご説明して「自分にはちょっと」とおっしゃった先生方には

誓って無理強いしておりません。

こういうジャンルに限らず、漫画ってのは全て、

(ネタを編集から振られたかどうかに関係なく)

実際に作品を描く作家さんがネタを心の底から面白がってないと

良いモノにはなりません。

編集である自分の仕事は「こういう路線でやってみたい」と思ったら

採算が取れるかどうかを検討し、

希望のジャンルを面白がって描けそうな作家さんを

探して来てオファーする事だと考えております。

けして、たまたまお付き合いがあってスケジュールの空いてる作家さんに

適性を無視して企画を押しつけることではありません。 

……というワケで、今後もがんばります(←小学生の作文のようなまとめ)。